銀行との関係が良好か険悪かわかるチェックリスト
銀行に対して、次のような考えを持っていませんか?
どの銀行でも、自社に対する評価は同じ
銀行では融資審査の際、決算書のデータを「審査用分析ソフト」で評価しています。
評価要素に大きな違いはありませんが、どの要素を重視するか?は、銀行によって違います。
≪A銀行では融資が下りなかった決算書を、そのままB銀行に持って行って申請したら通った≫
このようなケースは多々あります。
同じ銀行であれば、支店が違っていても融資条件は同じ
支店によって融資姿勢は異なります。
そのためA支店で話を聞いてくれなくても、B支店に行けば前向きに検討してくれる!という可能性は十分にあります。
銀行からの飛び込み営業を、他の営業と同じように受付係が断っている
銀行は「借りたいという企業には貸さず、もう借りなくてもいいという企業に貸したがる」組織。
つまり、銀行と新規の取引をしたい場合は、こちらから銀行の窓口に足を運ぶのではなく、
銀行の方からきてもらわなければいけません。
企業の命とも言える資金を提供してくれるのは、主に銀行です。
「借りませんか?」と言ってもらえるうちが花です。
お金を借りて、実績を作れるときに作っておき、銀行と友好な関係を築いておかなければ、
業績が落ちたとき、どこからも借入ができなくなって会社が潰れるかもしれません。
銀行からの飛び込み営業は必ず社長が受けて、話をしましょう。
借入後、決算書は提出するが、残高が不足した等の緊急事態時以外は銀行と連絡は取らない
審査をして融資を実行しても、銀行には常に「あの会社あきちんと返済してくれるのだろうか?」
という不安を抱いています。
そのため担当者とは日常的にコミュニケーションを取り、3ヵ月に1回は経営状況を報告するため
支店に足を運んで、現状を伝えましょう。
業績が悪い時も正直に報告しなければいけません。
その際は前向きな姿勢を見せ、滞りなく返済していく意志を伝える事が肝要です。
銀行に貸さないと損!と思わせる!?
①複数の銀行と付き合う
銀行は顧客より組織の事情を重視します。
銀行の業績が悪くなったり、支店長が交代したりすると…
「以前はこの条件で貸してくれたのに、どうして今回はダメなの?」と新規融資が急に困難になることがあります。
「勝手に方針を変えられて押し付けられても困る」など、何を言っても無駄です。
銀行とは、そういう組織なのです。
銀行の事情に振り回され、必要な時お金が借りられない!このような事態を避けるためにも
必ず、複数の銀行と取引をしておきましょう。
②借りられるだけ借りて「もう借りなくていい」状況を作っておく
銀行は、お金がある企業にお金を貸したがります。
また、他の銀行から多額の借入をしている企業に「ぜひうちの銀行からも」と勧めてきます。
例え黒字であっても扱ってる数字が小さく、銀行から1度も借入をしたことがない会社は
相手にされません。逆にギリギリ黒字、または赤字であっても他の銀行から多額の借入をして、
大きなお金を動かしている会社には「うちの銀行からも借りて下さい」と営業マンが寄ってきます。
まず借りれるだけ借りて、会社の資金を厚くしておきましょう。
③担当者を喜ばせる
担当者には一行員としてのノルマが課せられています。
そのため年度末の3月に「1ヶ月だけでいいので、定期預金をいれてもらえませんか?」といった
目標達成のお手伝いを頼まれる場合があります。
そうした要望には、できる限り応えてあげましょう。
助けてもらった相手には、恩を返したくなるものです。
日頃からしっかりと信頼関係を築いておけば、多少難しい条件で融資を申し込んでも
何とか審査を通そうと努力してくれるようになります。